大切な方との
物語は続く
グリーフ
大切なひとをなくしたあなたへ
喪失の抱え方は人それぞれです
涙を流してもいい
涙が流れなくてもいい
怒りを覚えてもいい
悲嘆に暮れてもいい
ほっと安堵してもいい
向き合ってもいい
逃げてもいい
喪失から乗り越え 立ち直るではなく
そのつながりはずっと抱えながら歩むもの
なきかたとの関係は命終えてからも続きます
浄土真宗の教義では
大切な方は阿弥陀仏の願力で仏さまとなり
娑婆の愛しい者たちの道を照らすお役目が与えられる
いつまでも伴走してくださるのです
お念仏によって紡がれる
大切な方との物語はこれからも続きます
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グリーフを希望へ
「グリーフ」は大切な人、ものなどを失うことによって生じる、その人なりの自然な反応、状態、プロセスのことです。グリーフケアとは、さまざまな喪失を体験し、グリーフを抱えた方々に寄り添い、そして希望を持つことができるように支援することです。グリーフは乗り越える、立ち直るものではなく、大切に抱えながら歩む道なのだと実感しています。
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法事で感じる温もりを
<日本に根付いた伝統的なグリーフケア "法事" >
宗教学者のカール・ベッカー氏は「法事はグリーフケアである」と言いました。ご法事は定期的に縁あるものが一同に集まり、亡き方と繋がりなおす大切な機会で、遺族にとって、とても大事なものであると指摘しました。往生してもなお「ずっと一緒」が約束されたお念仏の教えを縁ある皆さまに伝え続けて参ります。
大切な人を
なくした人のための
権利条約
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つぼみはつぼみでいい
『大切な人をなくした人のための権利条約』
(一般社団法人リヴオンより)
第1条 悲しんでもいい 落ち込んでもいい
「がんばらないと」「心配かけてはいけない」と気丈にふるまっているかもしれません。 でも時に自分の心の奥にある声に耳を傾けてみてください。 悲しいときは悲しみ、落ちこむことがあっても自然なことです。
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青い花は青いまま
第2条 自分を許してもいい
「わたしが悪かったんだ」 と自分を責めてどうしようもないとき 「どうにもできないことがあったんだ」 ということを認めてもよいのです。 自分を責めるのは、あなたにとって、その人の存在がそれほどまでに大事だった証です。
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白い花は白いまま
第3条 考えない、思い出さないときもいい
死を直視しないのもまた自由です。 辛いから考えたくない、思い出したくない。 そんな時は、いま自分が打ち込めることに力を そそげばよいのです。 考えられるとき、思い出したいときに、そうすれば よいのです。 亡くなった人はそんなあなたを責めないでしょうから。
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紫の花は紫のまま
第4条 自分を大切に
「みんな大変だから」 と思い、我慢をすることも尊いことです。 でも自分がつぶれてしまうほどの我慢はどうでしょうか。 大切なのはあなたが、あなたらしく生きてゆけること。 自分を大切にすることに許しを与えてもよいのです。
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黄色い花は黄色のまま
第5条 助けてもらうこと
「お互いさま」 だれもがいつかは大切な人をなくし、苦しいときがあります。 だからいま、辛いのなら、支えてもらってもよいのです。 そして今度は、誰かにその恩を返したり、送ればよいのです。 「助けて」は悪いことではありません。
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赤い花は赤のまま
第6条 みんなちがって、それぞれにいい
同じことを前にしても、感じ方はちがいます。 人それぞれであるということ。 どちらが重たくて、どちらが軽いということは 本当はありません。 ただ「そう感じている」ということが真実なのです。 感じるままに。ちがいをちがいのままに。
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そのままに
第7条 自分の人生を歩んでいい
自分の人生を生きること。 たのしい時間をもつこと。 時に亡くした人を忘れていること。 それは亡くした人を置いていくことではありません。 喪失した相手の存在とともに あなたの人生を 歩んでいくことはきっとできます。
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光りをはなつ
阿弥陀経に青色青光、黄色黄光、赤色赤光、白色白光と説かれる。浄土の花は、その色のままに光を放つ。大切な方からの光を受けてあなたがあなたのまま輝く道をうなずきながら歩ませていただきましょう。南無阿弥陀仏。